令和8年度 畑かん営農モデル地区現地研修会
令和8年8月25日(火)に経営体育成基盤整備事業瓜連地区、畑地帯総合整備事業柳河地区・戸崎調圧水槽において現地研修会を実施いたしました。
那珂川沿岸受益農家や市町村関係職員など計43名が参加しました。
今回は、「経営体育成基盤整備事業 瓜連地区」「国営造成施設 戸崎調圧水槽」「畑地帯総合整備事業 柳河地区」を訪れ、事業担当者や地域の農業者から事業の概要や整備前の課題、整備後の効果、今後の取組について説明を受けました。
○経営体育成基盤整備事業 瓜連地区
瓜連地区は水田51.6haを対象に農業生産基盤の整備と担い手への農地の集積・集約化を一体的に進めている地区で令和4年度から令和10年度を予定しています。
整備前は、圃場が小区画で農道も狭く、用排水施設の老朽化による用水不足や排水不良、農地の分散などにより、効率的な営農が難しい状況でした。
そこで、基盤整備を実施することで最大3haの大区画化、自然圧パイプラインや排水路、農道などの整備を進めています。整備により大型機械やスマート農業技術の導入が可能となり、ドローンを活用した乾田直播にも取り組んでいます。また、基盤整備を契機に農地の集積・集約化を進め90%以上を達成しています。
瓜連地区推進協議会からは、地域が主体となって説明会や話し合いを重ねたことで、地権者100%の同意を得て早期事業を進めてきた経緯について説明がありました。基盤整備によって耕作放棄地(約2ha)も解消され、将来にわたり農地を維持・利用できる環境が整っています。
また、現在は4名の担い手が約30haを分担して営農しており、本年度初めて実施したドローンによる乾田直播では、約6haを2日間で播種しました。今後は、水管理や施肥方法などを改善し、安定した収量確保とさらなる省力化を目指しています。
○国営造成施設 戸崎調圧水槽
戸崎調圧水槽は、令和4年に国営事業で造成された農業用水施設です。那珂川揚水機場から送られた用水の水圧を調整し、那珂市・ひたちなか市・東海村へ安定した農業用水を供給しています。
研修では、施設の役割や農業用水を安定供給する仕組みについて説明いたしました。
○畑地帯総合整備事業 柳河地区
柳河地区は91.2ha(水田9.9ha、畑81.3ha)を対象にほ場の大区画化や農道、用排水施設の整備を進めている地区です。主要作物はネギ・ハクサイ・イチゴなどで、事業期間は平成22年度から令和8年度を予定しています。
整備前は、ほ場が小区画で農道も狭く、排水不良や用水不足により農作業の効率や作物の収量・品質が低下、また、耕作放棄地の発生や担い手の確保も課題となっていました。
基盤整備により、ほ場の大区画化・整形、農道や用排水施設の整備が進み、農作業の効率化や排水性の改善、安定したかん水が可能となりました。
その結果、作物の収量・品質が向上し、作付品目・面積も拡大したことで、地区内産出額は整備前と比べ約2倍となっています。
農業者の横倉氏からは、整備前は農道やほ場がぬかるみ、排水不良や用水不足にも悩まされていた一方、整備後は農作業の効率が大幅に向上し、大雨時の浸水被害の減少や、干ばつ時の計画的なかん水が可能となったことで、安定した生産・出荷や収益性の向上につながっているとの説明がありました。
また、令和4年に、新規就農した八木岡氏からは、整備された農地や用水施設を利用して営農を開始できたこと、ほ場の大区画化や大型機械の導入により省力化・効率化が進み、作業人数を増やすことなく経営面積を拡大できいることの説明がありました。
今回の研修を通じて、基盤整備が農作業の効率化や農業生産の安定だけでなく、担い手への農地集積・集約化や耕作放棄地の解消、次世代への農地の継承にもつながることを学びました。
また、那珂川沿岸地区は、今後も地域や関係機関と連携し、持続可能な営農の推進に取り組んでまいります。
畑地帯総合整備事業 柳河地区 紹介
① 農業大国 茨城県! おいしさの裏に土地改良あり
(茨城県農地局【公式】)
https://www.youtube.com/watch?v=d-r_Ew54gdw
(3:38~5:24に柳河地区の紹介)
② 柳河地区生産者による知事表敬訪問
(ニュースチャンネル|いばキラTV)
https://www.youtube.com/shorts/ndEWMGyJkFQ
③ 令和6年度農業農村整備優良地区コンクール農村振興局長賞受賞
https://www.pref.ibaraki.jp/nourinsuisan/nosei/suiri/20250403yanakawa.html
当日の配布資料



































